その羽アリ、シロアリかも?見分け方と駆除・放置のリスクを解説

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窓の外や玄関先で、羽の生えたアリのような虫を大量に見かけて驚いたことはありませんか。その羽アリの正体がシロアリだった場合、自宅の柱や土台が被害を受けているサインである可能性があります。この記事では、羽アリの正体の見分け方や発生時期、放置した場合のリスク、そして自分でできる対処法から業者への相談の目安までをまとめて解説します。

この記事のポイント
  • 羽アリには「シロアリ」と「クロアリ(普通のアリ)」がいて、見分け方が異なる
  • シロアリの羽アリは種類によって発生時期・時間帯が異なる
  • 羽アリの大量発生は、自治体の資料でも「近隣に悪影響を及ぼすおそれがある」状態として扱われている
  • 市販グッズでその場の羽アリを駆除できても、家の中のシロアリ被害そのものが解決するとは限らない
目次

その羽アリ、シロアリ?クロアリ?見分け方と発生時期

羽アリの画像

羽アリを見つけたとき、まず確認したいのが「シロアリ」なのか「クロアリ(一般的なアリ)」なのかという点です。神奈川県横須賀市が公開している資料では、両者を見分けるポイントとして、触角の形(シロアリは数珠状、クロアリは「く」の字に折れ曲がった形)、4枚の羽の大きさ(シロアリはほぼ同じ大きさ、クロアリは前羽が大きい)、そして胴体のくびれの有無(シロアリにはくびれがない)の3点が挙げられています。これらは肉眼でも比較的確認しやすい特徴です。

同資料では発生時期についても触れられており、ヤマトシロアリは4〜5月ごろの日中に、アメリカカンザイシロアリは6〜7月ごろの夕方から夜間にかけて羽アリが飛び立つとされています。「昼間に見かけた」「夜、明かりに集まってきた」といった状況も、種類を見分ける手がかりの一つになります。

出典:横須賀市「シロアリの確認について」

編集部

「1匹だけならクロアリかも」と思っても、複数まとまって発生している場合や、家の中・床付近で見つけた場合はシロアリの可能性を疑って確認してみることをおすすめします。

羽アリの大量発生を放置するとどうなるか

屋根裏

羽アリは、シロアリの巣が成熟し、新しい巣を作るために飛び立った「次の世代」にあたります。つまり羽アリを見かけたということは、家のどこかにすでにある程度成長したシロアリの巣が存在している可能性が高いというサインでもあります。「窓の外で見ただけだから」と気にせずにいると、床下や柱の内部で被害が進んでいることに気づかないまま時間が過ぎてしまうこともあります。

国土交通省が公表している空家等の管理に関する指針では、羽アリの発生についても言及があり、「シロアリが大量に発生し、近隣の家屋に飛来し、地域住民の生活環境に悪影響を及ぼすおそれがある」状態を、周辺の生活環境保全の観点から放置が不適切なケースの一つとして挙げています。これは空き家を主な対象とした指針ですが、羽アリの大量発生が自分の家だけでなく近隣にも影響しうる問題として扱われていることがうかがえます。人が住んでいる住宅であっても、同じように早めの確認・対応が望ましいといえるでしょう。

出典:国土交通省「管理不全空家等及び特定空家等に対する措置に関する指針(ガイドライン)」

「格安」表示の駆除サービスに注意

羽アリを見つけて慌てて業者を探すと、検索結果に並ぶ「〇〇円〜」という格安表示に目が行きがちです。しかし独立行政法人国民生活センターが2025年3月に公表した資料では、「約500円〜」「約1,000円から」といった広告表示を見て依頼したところ、作業後に数万円から数十万円単位の高額な金額を請求されたという相談事例が紹介されています。具体的には、当初の想定を大きく超えて約20万円や約50万円を請求されたケースが取り上げられており、同センターは「作業結果に納得できない場合は、その場での支払いを避ける」よう呼びかけています。

出典:国民生活センター「【広告の格安料金に要注意!】作業後に高額請求する害虫駆除トラブル」

羽アリの発生に気づいたときは焦って1社にすぐ決めてしまいがちですが、表示価格だけで判断せず、現地調査の内容と総額の見積もりを確認したうえで依頼先を選ぶことが、結果的にトラブルを避ける近道になります。

羽アリ駆除のポイント・注意点

市販の羽アリ駆除スプレーで対応できるケース・できないケース

目の前を飛んでいる羽アリを一時的に駆除するだけであれば、市販の殺虫スプレーでも対応できます。ただし、これはあくまで「今飛んでいる個体」への対処であり、家の中に巣そのものが作られている場合、スプレーで羽アリを駆除しても巣にいる働きアリや女王アリには影響しません。羽アリが出なくなったからといって、被害の原因が解決したとは限らない点には注意が必要です。

「羽アリだけ駆除すれば安心」ではない理由

シロアリの羽アリは、巣全体からするとごく一部の個体にすぎません。羽アリが飛び立った後も、巣に残った個体は柱や土台を食害し続けます。見えている羽アリだけを駆除して安心してしまうと、床下や壁の内部で被害が静かに進行し、数年後に床のきしみや土台の劣化といった形で問題が表面化することもあります。羽アリを見かけたことをきっかけに、家全体の状態を確認する機会と捉えることが大切です。

自己判断で薬剤を使う際の注意点

床下に潜って自分で駆除剤を散布しようとすると、シロアリの巣を的確に処理できないだけでなく、床下の配線や断熱材を傷つけてしまうリスクもあります。また、部分的にしか薬剤が届かないと、被害を受けていない場所にシロアリが移動して被害が広がる「散らばり」が起きることもあります。表面的な対処で済ませず、被害の範囲を正確に把握したい場合は、無理をせず専門業者による床下調査を検討しましょう。

編集部

羽アリそのものは駆除できても、「なぜ発生したのか」という原因まではスプレー1本では解決できません。気になる場合は、まず床下の状態を確認してもらうところから始めるのがおすすめです。

害虫駆除業者を比較する

※対応エリア・料金・保証内容をまとめて確認できます

自分での対策が難しい・改善しない場合は業者へ

害虫駆除業者が作業している写真

市販グッズで羽アリそのものは駆除できても、巣の場所や被害の範囲までは自分で正確に把握することが難しいケースも多くあります。床下など自分では確認できない場所に被害が疑われる場合は、無理に自己判断で進めず、早めに専門業者への相談を検討しましょう。

業者への相談を検討すべきサイン
  • 羽アリが1回だけでなく、複数回・複数箇所で発生している
  • 床のきしみや、壁・柱の一部が柔らかくなっているなど気になる症状がある
  • 家の中や床下など、自分では確認できない場所に発生した
  • 築年数が経っている、または過去に駆除歴があり不安が残る

専門業者に依頼すると、床下の詳細な調査、シロアリかクロアリかの正確な判定、駆除・予防処理までまとめて対応してもらえます。料金や保証内容は業者によって差があるため、1社だけで即決せず複数社を比較することをおすすめします。

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よくある質問

Q. 羽アリがシロアリかクロアリか、その場ですぐ見分ける方法はありますか?

A. 触角の形(シロアリは数珠状、クロアリは「く」の字)、4枚の羽の大きさ(シロアリはほぼ同じ、クロアリは前羽が大きい)、胴体のくびれの有無(シロアリにはくびれがない)の3点で見分けられます。可能であれば1匹を捕まえて写真を撮っておくと、後で業者に相談する際にも役立ちます。

Q. 羽アリはいつごろ発生しやすいですか?

A. シロアリの種類によって時期が異なります。横須賀市の資料によると、ヤマトシロアリは4〜5月ごろの日中に、アメリカカンザイシロアリは6〜7月ごろの夕方から夜間にかけて羽アリが飛び立つとされています。発生した時間帯も見分けの手がかりになります。

Q. 市販の殺虫スプレーで羽アリを駆除すれば、それで解決しますか?

A. 目の前の羽アリを駆除することはできますが、家の中に巣がある場合はそこまで対処できているとは限りません。羽アリが出なくなったことをもって安心せず、床下の状態が気になる場合は専門業者に確認してもらうことをおすすめします。

Q. 業者を選ぶときに気をつけることはありますか?

A. 国民生活センターの発表では、広告の格安表示から高額請求につながったトラブルが報告されています。表示価格だけで即決せず、現地調査後の総額見積もりを確認し、可能であれば複数社を比較して依頼先を選ぶことをおすすめします。

まとめ

羽アリの正体がシロアリかどうかは、触角・羽・胴体のくびれ、そして発生時期から見分けることができます。羽アリの大量発生は自治体の資料でも近隣への影響が懸念される状態として扱われており、放置せず早めに確認することが大切です。市販グッズでその場をしのぐだけでなく、床下の状態まで気になる場合は、複数の専門業者を比較して信頼できる依頼先を選びましょう。

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本記事は、横須賀市・国土交通省・国民生活センターが公表している資料をもとに作成しています。

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