壁や天井を、長い脚をワサワサと動かしながら素早く走るゲジゲジ。見た目のインパクトが強く、見つけた瞬間に悲鳴を上げてしまう方も多いはずです。ただし、ゲジゲジは人を襲う虫ではなく、ゴキブリなどの小さな虫を食べる「益虫」の一面もあるとされています。この記事では、ゲジゲジの特徴やムカデとの見分け方、家に出る原因、駆除の方法と自力対応の流れ、再発を防ぐ予防策、業者に頼むべきタイミングまでをまとめて解説します。
- ゲジゲジは脚が15対ある夜行性の虫で、ダニやクモ、ゴキブリなどを食べる益虫でもある
- 人に対しては無害とされるが、ごくまれに咬むことがあるため、素手でつかむのは避ける
- 駆除は「餌となる虫や潜み場所をなくす」「すき間をふさぐ」「薬剤を使う」の組み合わせが基本
- 何匹も出る・家中で見かける場合は、発生源が別にある可能性があるため業者への相談を検討する
ゲジゲジが家に出たら、駆除したほうがいい?

ゲジゲジは「見た目は不気味でも、人への害はほとんどない」と説明されている虫です。森林などの林床で暮らし、他の昆虫類を捕食する肉食性で、家の中ではゴキブリやダニ、小さなクモなどを食べてくれることもあります。そのため「見つけたら必ず駆除しなければならない」という虫ではなく、どうしても見た目が苦手、寝室や子どもの部屋に出て不安、といった場合に対処するという考え方が現実的です。
一方で、ゲジゲジが家の中に何匹も現れるということは、その餌になる小さな虫が家の中にいるというサインでもあります。ゲジゲジだけを駆除しても、餌が残っていればまた入ってくるため、駆除とあわせて家の環境を見直すことが大切です。
編集部「害はないと言われても、目の前に出たら無理」という気持ちは自然なことです。無理に我慢せず、できる範囲で安全に対処すれば大丈夫。まずは実際にどんな場面で対応しているのか、見てみましょう。


こちらは、壁際や配管まわりを調べ、ゲジゲジが出入りしていた箇所に薬剤処理とすき間対策を行っている場面です。見えている個体を処理するだけでなく、通り道を特定してふさぐところまで行うのがポイントです。



ゲジゲジは脚が長く動きも速いので、追いかけているうちに家具の裏へ逃げ込まれがちです。見かけた場所と逃げた方向を覚えておくと、どこに出入りのすき間があるのか、あとで調べやすくなりますよ。
では、ゲジゲジとはそもそもどんな虫なのか、特徴から確認していきましょう。
ゲジゲジの特徴と種類


| 項目 | ゲジゲジ(ゲジ・オオゲジ)の特徴 |
|---|---|
| 体長 | ゲジは2〜3cmほど。大型のオオゲジは5cmを超える個体もいる |
| 脚 | 15対(30本)で、ムカデより脚がかなり長い |
| 分布 | ゲジは日本全国、オオゲジは関東以南に分布 |
| 活動時間 | 夜行性。昼間は石の下や枯れ葉の下などに隠れる |
| 食べ物 | ダニ、クモ、ゴキブリなど他の昆虫類を捕食する |
| 人への害 | 無毒または無害とされるが、ごくまれに咬むことがある |
「ゲジゲジ」と呼ばれている虫は、一般にゲジ(またはオオゲジ)のことを指します。体長は2〜3cmほどが目安で、大型のオオゲジは5cmを超えることもあります。脚は15対あり、体に対して脚が非常に長いのが最大の特徴です。ゲジは日本全国に、オオゲジは関東以南に分布しているとされています。
生態としては夜行性で、日中は石の下や枯れ葉の下などに隠れ、夜になると活動を始めます。夜間に餌を探しているうちに家の中へ入り込むことがあるのが、家で見かける主な理由です。見た目の印象とは裏腹に、ダニやクモ、ゴキブリなどを食べる益虫の面もあり、「毒がある」と言われることもありますが、実際には無毒であると説明されています。
ゲジゲジとムカデの見分け方と、咬まれる心配
| 見分けるポイント | ゲジゲジ | ムカデ |
|---|---|---|
| 脚の長さ | 体に対して非常に長く、ふさふさして見える | ゲジゲジに比べて短い |
| 脚の数 | 15対(30本) | 種類により異なる(トビズムカデは21対) |
| 咬まれたとき | 無毒または無害とされ、ごくまれに咬む程度 | 激しい痛みと炎症が起こる |
| 性格・動き | 臆病で、素早く逃げる | 刺激すると咬みついて防御する |
ゲジゲジとムカデは「脚がたくさんある細長い虫」という点が似ているため、見分けがつかず不安になる方が多い虫です。もっとも分かりやすい違いは脚の長さで、ゲジゲジはムカデよりも脚がかなり長く、全体がふさふさしたシルエットに見えます。
咬まれたときの影響も大きく異なります。ムカデに咬まれると激しい痛みと炎症が起こるのに対し、ゲジゲジは次のように説明されています。
毒があると言われていますが無毒、虫などを食べるので益虫でもあります。
東京都公園協会「オオゲジ」
ただし、無毒とされていても「絶対に咬まない」わけではなく、ごくまれに咬むことがあるともされています。見分けに自信がない場合は、ゲジゲジだと決めつけず、素手でつかまずに道具を使って対応するのが安全です。



見分けに迷ったときは、まず「脚の長さ」と「ふさふさ感」をチェックしてみてください。それでも判断できない場合は、ムカデである可能性も考えて、素手で触らないのがいちばんの安全策です。
ゲジゲジが家に出る原因と、出やすい場所
ゲジゲジは昼間、石の下や枯れ葉の下、廃材や瓦れきの陰といった暗くて湿った場所に隠れて過ごし、夜になると餌を探して動き回ります。そのため、家のまわりに潜み場所が多い環境だと、夜のうちに建物のすき間や配水管まわりから室内に入り込みやすくなります。
家の中で見かけやすいのは、浴室や洗面所、台所など水まわりのほか、玄関、押し入れ、床下に近い1階部分などです。ゲジゲジが出るということは、餌になる小さな虫がその近くにいる可能性が高いため、ゴキブリやダニ、小さなクモなどの発生も一緒に確認しておくと、根本的な原因が見えてきます。活動は暖かい時期を中心に増える傾向があり、気温と湿度が上がる季節は特に注意が必要です。
ゲジゲジ駆除の方法
| 方法 | 具体的な内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| 餌と潜み場所をなくす | 家の外周を清掃し、廃材や瓦れき、枯れ葉の堆積物を処分する | 再発防止の土台になる |
| すき間をふさぐ | 外壁の割れ目や、水まわりの配水管まわりのすき間を遮断する | 侵入そのものを防げる |
| 薬剤を使う | 適用のある粉剤や乳剤を、発生源や建物の外周に散布する | 屋外からの侵入を抑えやすい |
| 道具で捕獲・処理する | 見つけた個体を、割りばしや殺虫スプレーなどで処理する | その場で確実に対処できる |
ゲジゲジの駆除は、1つの方法だけで完結するものではありません。「餌と潜み場所をなくす」「すき間をふさぐ」「薬剤を使う」という3つの対策を組み合わせるのが基本で、見つけた個体はその場で捕獲・処理します。専門家の間でも、ゲジの防除は「難しい」レベルとされているため、1つずつ丁寧に進めることが大切です。
餌と潜み場所をなくす方法
最初に取り組みたいのが、ゲジゲジが隠れる場所と、餌になる虫が増える場所を減らすことです。具体的には、家の外周を清掃し、廃材や瓦れきを処分します。あわせて、餌となる他の昆虫類の潜み場所や繁殖場所になる植物の堆積物(落ち葉や刈った草の山など)も片づけましょう。
すき間をふさぐ方法
ゲジゲジは脚が長い一方で体は平たく、わずかなすき間からも入り込めます。外壁の割れ目や、浴室・洗面所・台所など水まわりの配水管まわりのすき間は、パテやコーキング材などでふさぎましょう。換気口や窓のサッシまわりも、あわせて点検しておくと安心です。
薬剤を使う方法
屋外からの侵入を抑えるには、適用のある粉剤や乳剤を、発生源や建物の外周に散布する方法があります。室内で見つけた個体には、殺虫スプレーを離れた位置から噴射するのが手軽です。薬剤を使うときは、必ず製品の使用上の注意を守り、子どもやペットが触れない場所で使いましょう。



薬剤だけに頼ると、餌と入口が残ったまま再び現れることも少なくありません。「環境を整える→すき間をふさぐ→必要なら薬剤」の順で考えると、遠回りに見えて結局いちばん近道です。
自力で駆除する場合の流れ・手順
ここで紹介する流れは、家の中で数匹を見かけた程度で、発生源が屋内に広がっていない場合を想定した参考情報です。何匹も繰り返し出る、家のあちこちで見かけるといった場合は、後述する業者への相談も検討してください。
ゲジゲジは無毒とされていますが、ごくまれに咬むことがあり、ムカデと見間違えている可能性もあります。素手でつかまず、必ず道具やスプレーを使って対処し、基本的には専門業者への依頼をおすすめします。
- 慌てず、ゲジゲジが逃げ込む方向を目で追っておく
- 殺虫スプレーを離れた位置から噴射する、または割りばしと容器で捕獲する
- 動かなくなったことを確認してから、ティッシュなどで包んで処分する
- 出てきた場所の周辺(壁際・配管まわり・家具の裏)を点検する
- 見つけたすき間をふさぎ、家の外周の落ち葉や廃材を片づける
対応してもその後も続けて出る、種類の判断に自信がない、といった場合は、無理をせず早めに業者へ相談しましょう。
ゲジゲジ駆除の注意点とポイント
ゲジゲジの対応で迷いやすいのは、「殺してしまってよいのか」「見失ったらどうするか」「再発を防ぐにはどうするか」の3つです。ここでは、それぞれの場面での考え方とポイントをまとめます。
殺さずに外へ逃がす選択もあり
ゲジゲジは人を襲う虫ではなく、ゴキブリなどを食べる益虫でもあります。どうしても駆除したいというほどでなければ、容器と厚紙でそっと受け止めて屋外に逃がすという選択肢もあります。その場合も、素手で触れず、咬まれないよう道具を使って対応しましょう。一方で、寝室や子どもの部屋など、どうしても出てほしくない場所では、スプレーなどで駆除して問題ありません。
見失ってしまった・何匹も出る場合の対処
ゲジゲジは動きが素早く、家具の裏や配管まわりに逃げ込まれて見失うことがよくあります。夜行性のため、夜間に電気を消して様子を見ると出てくることがあり、通り道になりそうな壁際や家具のすき間に粘着シートを置いておくと、後から捕獲できます。
短期間に何匹も見つかる場合は、餌になるゴキブリやダニ、小さな虫が家の中で増えている可能性があります。ゲジゲジだけを駆除しても解決しないため、そちらの発生状況もあわせて確認しましょう。
ゲジゲジを家に入れないための予防策
予防の基本は、家の外周の清掃、廃材や瓦れき・落ち葉の片づけ、すき間の遮断の3つです。とくに外壁の割れ目や水まわりの配水管まわりは、小さなすき間でも入り込まれやすいため、重点的に点検しましょう。屋外からの侵入には、適用のある粉剤や乳剤を建物の外周に散布する方法もあります。
加えて、浴室や洗面所、押し入れなどの湿気がこもりやすい場所は、こまめな換気と掃除で、餌になる小さな虫が増えにくい環境をつくることも有効です。ゲジゲジの餌が減れば、結果として家の中に入ってくる理由も減っていきます。
自分での対策が難しい・改善しない場合は業者へ


駆除やすき間対策を試しても、繰り返しゲジゲジが出てくる場合、家の床下や壁の中など、自分では確認できない場所に発生源がある可能性があります。専門家の間でもゲジの防除は「難しい」とされており、自力で対応できる範囲には限界があるため、改善が見られないときは専門業者への相談を検討しましょう。
- 対策をしても、短期間のうちに何匹も家の中で見かける
- ゲジゲジの餌になるゴキブリなど、ほかの害虫も多く出ている
- 侵入経路が自分では特定できない、すき間をふさぎきれない
- ゲジゲジかムカデか判断できず、咬まれる不安が強い
専門業者に依頼すると、室内外の調査から発生源の特定、薬剤処理、侵入経路のすき間対策までまとめて対応してもらえます。ただし、害虫駆除は広告の料金と請求額が大きく異なるトラブルも報告されているため、依頼前の確認が重要です。広告で「約500円〜」と表示されていたのに約20万円を請求された例や、「約1,000円から」が約50万円になった例が、国民生活センターの発表で紹介されています。
「〇〇円から」といった表示は参考にならない場合があるため、緊急性を冷静に判断し、複数社から見積もりを取って比較することが大切です。納得できないときはその場で支払わず後日にする、訪問販売にあたる場合はクーリング・オフが使える可能性がある、困ったときは消費者ホットライン「188」に相談する、といった対応も国民生活センターから示されています。1社だけで即決せず、複数社を比較することが、納得できる依頼への近道です。



ゲジゲジ自体は怖い虫ではありませんが、何度も出るなら家のどこかに「入口」と「餌」が残っているということ。見積もりの内訳と作業範囲をきちんと比べて、納得できる業者を選びましょう。
よくある質問
Q. ゲジゲジは毒がありますか?咬まれますか?
A. 毒があると言われることもありますが、無毒または無害と説明されています。ただし、ごくまれに咬むことがあるため、素手でつかまず、道具を使って対応してください。
Q. ゲジゲジは本当に益虫ですか?駆除しなくてもいいですか?
A. ダニやクモ、ゴキブリなどを食べるため、益虫の面があるとされています。見た目が苦手でなければ無理に駆除する必要はありませんが、寝室など出てほしくない場所では駆除して問題ありません。
Q. ゲジゲジとムカデはどう見分ければいいですか?
A. ゲジゲジは脚が15対で、ムカデよりも脚がかなり長く、ふさふさして見えるのが目安です。判断に迷う場合はムカデの可能性も考えて、素手で触らないようにしましょう。
Q. ゲジゲジが家に出る原因は何ですか?
A. 夜行性で、夜間に餌を探して家の中へ入り込むことがあります。家に餌となる小さな虫がいたり、外周に落ち葉や廃材などの潜み場所があったりすると、出やすくなります。
Q. 自分でできるゲジゲジ対策はありますか?
A. 家の外周の清掃、廃材や落ち葉の片づけ、外壁や配管まわりのすき間をふさぐこと、適用のある薬剤の散布が基本です。それでも繰り返し出る場合は、業者への相談を検討してください。
ゲジゲジは脚が15対ある夜行性の虫で、ゴキブリなどを食べる益虫の面もあり、人への害はほとんどないとされています。ただし、ごくまれに咬むことがあるため素手で触らず、ムカデとの見分けは脚の長さを目安にしましょう。駆除は「餌と潜み場所をなくす」「すき間をふさぐ」「薬剤を使う」を組み合わせるのが基本で、何匹も出る場合は発生源が別にある可能性があります。自力で改善しないときは、料金トラブルに注意しながら複数の業者を比較して相談することをおすすめします。










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