エアコンのネズミ、放置は危険!侵入経路と今すぐできる対策

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エアコンをつけた瞬間に「カサカサ」「キーキー」という音がしたり、風と一緒に嫌なにおいが漂ってきたりしたら、それはエアコンの内部や配管まわりにネズミが侵入しているサインかもしれません。エアコンの配管の穴は、ネズミにとって室内へ入り込むための代表的な侵入経路のひとつです。この記事では、エアコンにネズミが侵入する理由や見分け方、放置した場合のリスク、そして今日からできる対策までをまとめて解説します。

この記事のポイント
  • エアコンの配管まわりの穴は、ネズミが好んで使う侵入経路のひとつ
  • 1〜2cm程度のすき間があればネズミは侵入できるとされている
  • 配線をかじられると漏電や火災につながるおそれがある
  • 自分でふさげる範囲には限界があり、内部の状態は業者による確認が安心
目次

なぜエアコンからネズミが侵入するのか

エアコンの画像

エアコンの室外機と室内機をつなぐ配管は、壁に開けた穴(スリーブ)を通して屋外とつながっています。この穴は配管がぴったり収まっているように見えても、施工時のすき間や経年劣化によって意外と大きな隙間が残っていることが少なくありません。ネズミは頭が入る大きさのすき間があれば体を通せる動物で、暗く狭い配管まわりは外敵から身を隠しながら室内へ移動できる、格好の通り道になってしまいます。

東京都墨田区が公開している資料では、ねずみの侵入経路について「雨戸の戸袋」「床下通風口」とあわせて「配管や配線の導入箇所」を挙げたうえで、1〜2センチメートル以上のすき間があれば侵入されるおそれがあると説明しています。防鼠用の網を使う場合の目安としては、網目が8ミリメートル以下のものが推奨されています。エアコンの配管穴はまさにこの「配管や配線の導入箇所」にあたり、パテなどでしっかり埋めていない住宅では、条件がそろえば侵入を許してしまう計算になります。

東京都府中市の案内でも、ねずみを侵入させないための具体策として「配管のすき間、エアコンのパイプの導入部周辺などの穴をふさぎましょう」と、エアコン配管をはっきり名指しする形で注意喚起がされています。これは一部の住宅だけの話ではなく、多くの家庭で共通して見落とされやすいポイントだといえます。

出典:墨田区「ネズミの防除」/府中市「ねずみ対策について」

編集部

新築でも古い住宅でも、配管まわりのすき間処理が甘いケースは珍しくありません。「うちは大丈夫」と思わず、一度エアコンの配管の穴をチェックしてみることをおすすめします。

エアコンにネズミがいるときのサイン

エアコンにネズミがいる時のサインの図解

エアコン内部や配管まわりにネズミがいる場合、運転中・停止中を問わずいくつかの共通したサインが現れます。特に電源を入れた直後は普段よりも物音に気づきやすいタイミングなので、以下のようなポイントを意識して確認してみてください。

エアコンまわりで見られやすいサイン
  • 運転中に室内機・室外機から「カサカサ」「キーキー」という音がする
  • 吹き出し口から生き物特有の獣臭やアンモニア臭がする
  • エアコンの効きが急に悪くなった、異音とともに動作が不安定になった
  • フィルターや室外機周辺に黒っぽい米粒状のふん、かじられた跡がある

これらのサインのうち、特に注意したいのが「エアコンの効きの悪化」です。冷暖房の効率が落ちる原因はフィルターの汚れなど他にも考えられますが、異音や異臭をともなう場合はネズミが断熱材をかじったり、内部に巣を作ったりしている可能性があります。一つのサインだけで判断せず、複数のサインが重なっていないかをあわせて確認することが大切です。夜間や早朝など静かな時間帯の方が物音に気づきやすいため、気になる場合は時間帯を変えて何度か確認してみるとよいでしょう。

放置するとどうなる?配線かじりによる漏電・火災のリスク

動物関連火災情報

エアコンのネズミ被害を「音がするだけだから」と放置してしまうと、被害はにおいや騒音にとどまりません。ネズミは前歯が伸び続ける性質上、常に何かをかじって歯を削る習性があり、エアコン内部の配線もその対象になります。被覆をかじられた配線がショートすれば、漏電や発火につながるおそれがあります。

東京消防庁管内の集計を紹介している資料によると、ゴキブリやネズミといった動物が関連する火災は、管内で毎年平均20件程度発生しているとされています。紹介されている実際の事案の中には、ネズミが分電盤内に侵入してブレーカーの結線部分に接触し短絡した事例や、天井裏の配線をかじられたことで短絡・出火に至った事例が含まれており、エアコンの配線や室外機周辺の電気配線も同様のリスクと無縁ではありません。

出典:消防防災博物館「動物が原因で出火した火災事例について」(東京消防庁管内の集計を紹介)

また、断熱材や配管の被覆をかじられることで、エアコンの効きが落ちて電気代がかさんだり、水漏れが起きたりするケースもあります。「異音がする程度だから」と数週間様子を見ているうちに、内部の被害が広がってしまうことも珍しくないため、サインに気づいた時点で早めに対応することが結果的に被害を小さく抑えることにつながります。

エアコンのネズミ対策のポイント・注意点

「侵入を防ぐ対策」と「中への対応」は分けて考える

エアコンのネズミ対策で押さえておきたいのは、「入り口をふさぐ対策」と「中にいるネズミへの対応」は分けて考える必要があるという点です。配管の穴をパテでふさいでも、すでにエアコン内部に入り込んでいるネズミがいなくなるわけではありません。逆に、内部のネズミを追い出さないまま出入り口だけをふさいでしまうと、内部に閉じ込めてしまい状況が悪化することもあります。まずは「今すでに中にいそうか」を見極めたうえで、順序立てて対応することが重要です。

内部は精密構造、自己流の分解・薬剤散布は避ける

もう一つの注意点は、エアコン内部は精密な電子部品や冷媒配管が詰まった構造になっているということです。市販の忌避剤や殺鼠剤をエアコン内部に直接スプレーしたり、無理に分解して奥まで手を入れたりすると、故障や感電、冷媒漏れなどの二次的なトラブルを招きかねません。表面的に見える範囲の清掃やすき間の封鎖は自分でも対応できますが、内部の巣や被害状況の確認、配線の損傷チェックについては、家電の専門知識を持つ業者や害獣駆除業者に任せた方が安全です。

侵入が増えやすい季節と、基本になる考え方

季節面では、気温が下がり始める秋から冬にかけて、暖かい室内機の内部に巣を作ろうとするネズミが増える傾向があります。夏の間ほとんど使っていなかったエアコンを久しぶりに動かしたときに異音や異臭に気づくケースが多いのは、こうした季節性も関係していると考えられます。追記として、厚生労働省が示すIPM(有害生物の発生源そのものを断つことを軸にした総合的な対策の考え方)でも、殺鼠剤に頼るだけでなく、侵入経路を物理的にふさぐことや、周辺の環境を見直すことが基本とされており、エアコン配管のすき間封鎖はこの考え方にも合致する対策です。

編集部

「入り口をふさぐ」と「中のネズミに対応する」は順番が逆になると逆効果になることもあります。迷ったら自己判断で進めすぎず、早めに専門業者へ相談するのが安心です。

自分でできる侵入防止対策

まだ内部に侵入されていない、あるいは追い出しが済んだ後の再侵入防止として、以下のような対策は自分でも取り組みやすい内容です。

  • 配管まわりの穴を、エアコン配管専用のパテや金属たわし、目の細かい(8mm以下の)金網でふさぐ
  • 室外機の下や裏に隙間や巣材になりそうな枯れ葉・段ボールなどを放置しない
  • 室外機カバーの内側や配管カバー(化粧カバー)の継ぎ目にもすき間がないか確認する
  • 生ゴミやペットフードなど、エサになるものを室外機の近くに置かない

特にパテによるすき間埋めは、ホームセンターでも入手できる手軽な対策ですが、配管の可動域や結露水の排水経路をふさいでしまわないよう注意が必要です。不安な場合は、無理に自己流で進めるより、施工を含めて業者に相談した方が確実です。

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※対応エリア・料金・保証内容をまとめて確認できます

自分での対策が難しい・改善しない場合は業者へ

害虫駆除業者が作業している写真

配管のすき間をふさいでも異音や異臭が収まらない場合、すでにエアコン内部の自分では確認できない場所に巣を作られている可能性があります。無理に分解して確認しようとすると、故障や感電のリスクもあるため、改善が見られないときは早めに専門業者への相談を検討しましょう。

業者への相談を検討すべきサイン
  • すき間をふさいでも異音・異臭が続く、または悪化している
  • エアコン以外の場所(天井裏・壁の中など)からも物音がする
  • ふんやかじり跡が複数箇所・広範囲で見つかる
  • 配管や配線がかじられている形跡があり、感電や火災が心配

専門業者に依頼すると、エアコン内部を含めた侵入経路の特定、追い出しと再侵入防止のための封鎖処理、糞尿による汚れの消毒・清掃までまとめて対応してもらえます。料金や対応範囲は業者によって差があるため、1社だけで即決せず、複数社を比較したうえで依頼先を選ぶことをおすすめします。

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よくある質問

Q. エアコンの配管にどのくらいのすき間があると危険ですか?

A. 墨田区の資料では、1〜2センチメートル以上のすき間があればネズミが侵入するおそれがあるとされています。パテなどで隙間を埋める際は、防鼠用の網を使う場合は目が8ミリメートル以下のものを選ぶと安心です。

Q. エアコンの中にネズミがいるかもしれません。自分で追い出せますか?

A. 表面的な清掃やすき間の封鎖は自分でも対応できますが、内部の精密部品を傷つけたり、感電やショートを招いたりするおそれがあるため、内部の追い出しや点検は業者に任せるのが安全です。忌避剤を内部に直接スプレーするのも故障の原因になるため避けてください。

Q. ネズミにエアコンの配線をかじられると、どんな被害が起きますか?

A. 配線の被覆がかじられると漏電やショートが起き、最悪の場合は火災につながるおそれがあります。動物が関連する火災は東京消防庁管内だけでも毎年平均20件程度発生しているとされており、配線をかじられた形跡がある場合は早めの点検をおすすめします。

Q. すき間をふさぐタイミングはいつがよいですか?

A. 気温が下がり始める秋から冬にかけて、暖かい室内機に巣を作ろうとするネズミが増える傾向があるため、その前の時期に配管まわりのすき間を確認・封鎖しておくと効果的です。すでに音やにおいのサインがある場合は、季節を問わず早めに対応することをおすすめします。

まとめ

エアコンの配管まわりの穴は、1〜2cm程度のすき間でもネズミの侵入経路になりうることが自治体の資料からもわかっています。放置すると配線をかじられて漏電・火災につながるおそれもあるため、異音や異臭に気づいたら早めの対応が肝心です。すき間の封鎖など自分でできる対策は取り組みつつ、エアコン内部の状態確認や再発防止までしっかり対応したい場合は、複数の専門業者を比較して信頼できる依頼先を選びましょう。

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本記事は、厚生労働省・墨田区・東京都府中市・消防防災博物館(東京消防庁管内の集計を紹介)が公表している資料をもとに作成しています。

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