シロアリ駆除の消毒は体に大丈夫?薬剤・換気・費用の疑問を解説

シロアリ駆除の消毒は体に大丈夫?薬剤・換気・費用の疑問を解説のサムネイル


シロアリ駆除を検討し始めると、業者のサイトや見積もりの中で「消毒」という言葉を目にすることがあります。薬剤を室内や床下に使うと聞くと、家族やペットへの影響が気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、シロアリ駆除における「消毒」の意味や使われる薬剤の性質、室内環境に関するルール、そして安心して依頼するためのポイントを解説します。

この記事のポイント
  • シロアリ駆除の「消毒」は、正式には「防除」「防蟻処理」と呼ばれる薬剤処理を指すことが多い
  • 過去にシロアリ防除剤として使われていた成分は、建築基準法で使用が禁止されている
  • 室内の化学物質には、国が定める「室内濃度指針値」という基準がある
  • 薬剤の種類や作業後の換気の仕方によって、室内への影響度は変わる
目次

シロアリ駆除の「消毒」とは?防除・防蟻処理との違い

机を消毒する画像

「消毒」という言葉は本来、細菌やウイルスを死滅・減少させる処置を指しますが、害虫駆除業界では慣習的に、薬剤を使ってシロアリを防除する作業全般を指して「消毒」と呼ぶことがあります。業者によっては社名やサービス名に「消毒」を使っているケースもあり、これが「シロアリ駆除=消毒」というイメージにつながっていると考えられます。正式には、シロアリに対する薬剤処理は「防除」または「防蟻処理」と呼ばれるため、見積もりや作業内容を確認する際は、実際にどのような薬剤をどこに処理するのかを具体的に確認することが大切です。

作業内容は大きく分けて、床下の土壌や木部に薬剤を散布・塗布する「バリア工法」と、毒餌(ベイト剤)を設置して巣ごと駆除を狙う「ベイト工法」の2種類があります。バリア工法は即効性がある一方で室内に薬剤が使われる範囲が広く、ベイト工法は薬剤のにおいや飛散が少ない一方で効果が出るまで時間がかかるという特徴があります。

編集部

「消毒」という言葉だけで判断せず、実際にどの工法で・どこに薬剤を使うのかを見積もり時に確認しておくと、当日になって不安になることを防げます。

使用される薬剤と、室内濃度指針値というルール

ホルムアルデヒドに関する規制
住宅のタイプ別の対応方法の例

かつてシロアリの防除剤(土壌処理剤)として広く使われていた「クロルピリホス」という成分は、シックハウス症候群との関連が指摘されたことを受けて規制が進み、現在では居室のある建築物への使用が建築基準法で禁止されています。国土交通省の資料でも、シックハウス対策として規制対象となる化学物質はクロルピリホスとホルムアルデヒドの2つであると明記されており、クロルピリホスを添加した建築材料の使用そのものが禁止されている状況です。

あわせて、室内の空気中の化学物質については「室内濃度指針値」という基準が定められています。三重県が公表している一覧によると、クロルピリホスの室内濃度指針値は、一般の場合で1μg/m³、小児がいる場合はより厳しい0.1μg/m³とされています。子どもへの影響を考慮して、より低い数値が設定されている点は覚えておきたいポイントです。現在使われている薬剤の多くはこうした古い成分とは異なりますが、こうした基準が存在すること自体が、住宅内の化学物質に対する国の姿勢を示しているといえます。

出典:国土交通省「建築基準法に基づくシックハウス対策について」/三重県「室内空気中化学物質の室内濃度指針値について」

体調やアレルギーが心配な方への配慮

化学物質に敏感な方や、シックハウス症候群・化学物質過敏症の症状に心当たりがある方にとって、薬剤を使う駆除作業には不安を感じやすいものです。北海道が公開している資料では、シックハウス症候群・化学物質過敏症の予防として「殺虫剤、防虫剤、芳香剤、消臭剤、洗剤、柔軟剤などの過度な使用は避けるようにしましょう」と呼びかけており、気になる症状がある場合は道立保健所などの窓口に相談するよう案内しています。

出典:北海道「シックハウス症候群・化学物質過敏症について」

これはシロアリ駆除剤に限った注意喚起ではありませんが、薬剤全般について「過度な使用を避ける」という考え方が示されていることは参考になります。持病やアレルギーが心配な場合は、契約前に業者へ使用する薬剤名を確認し、必要であればかかりつけ医に相談したうえで作業日程を決めるとよいでしょう。

シロアリ駆除・消毒のポイント・注意点

シロアリ消毒のポイントの図解

薬剤の種類によって室内への影響度が異なる

現在主流となっている薬剤の多くは、以前に比べて人やペットへの安全性に配慮した成分が使われる傾向にあります。ただし、それでも薬剤である以上、においや揮発性がゼロというわけではありません。床下だけで完結する処理なのか、室内の木部にも薬剤を塗布するのかによって、影響の出方は変わります。見積もり時に、どの範囲にどんな薬剤を使うのかを確認しておくことが、不安を減らす一番の方法です。

作業中・作業後の換気で気をつけたいこと

薬剤処理の当日から数日は、窓を開けてこまめに換気することで、室内に残ったにおいや揮発した成分を外に逃がしやすくなります。作業直後に窓を閉め切ったままにしてしまうと、室内ににおいがこもりやすくなるため、業者から換気の目安を伝えられた場合は、その期間はできるだけ守るようにしましょう。エアコンの使用を控えるよう案内されるケースもあるため、事前に確認しておくと安心です。

ペットや小さなお子さんがいる家庭での配慮

ペットや乳幼児は床に近い場所で過ごす時間が長く、成人よりも薬剤の影響を受けやすいと考えられます。作業中は別室や外出先で過ごしてもらう、処理した床に直接触れないようにする、施工後しばらくは床を舐めたり触れたりしないよう見守るといった配慮が有効です。不安な場合は、事前に業者へペットや小さな子どもがいる旨を伝え、使用する薬剤や作業後の注意点について確認しておくことをおすすめします。

編集部

「消毒」という言葉のイメージだけで不安になりすぎず、使用薬剤・作業範囲・換気の目安の3点を事前に確認することが、安心して依頼するための一番のポイントです。

害虫駆除業者を比較する

※対応エリア・料金・保証内容をまとめて確認できます

自分での対策が難しい・改善しない場合は業者へ

害虫駆除業者が作業している写真

薬剤や工法の選び方、換気の目安といった判断は、専門知識がないと見極めが難しい部分も多くあります。体調面が心配な家族がいる場合や、床下の被害状況が自分では確認できない場合は、無理に自己判断で進めず、早めに専門業者への相談を検討しましょう。

業者への相談を検討すべきサイン
  • 使用する薬剤の種類や安全性について、詳しい説明を受けたい
  • 体調面(アレルギー・化学物質過敏症など)が心配な家族がいる
  • ペットや小さな子どもがいて、作業中・作業後の対応を相談したい
  • 床下の被害範囲が自分では確認できず、適切な工法が分からない

専門業者に依頼すると、使用薬剤の種類や安全性についての説明、被害範囲に応じた工法の提案、作業後の換気目安の案内までまとめて対応してもらえます。料金や対応内容は業者によって差があるため、1社だけで即決せず複数社を比較することをおすすめします。

害虫駆除業者を比較する

※料金・対応エリア・保証をまとめてチェックできます

よくある質問

Q. シロアリ駆除の「消毒」は、家にいながら受けられますか?

A. 工法や作業範囲によります。バリア工法など室内の木部にも薬剤を使う場合は、作業中は別室や外出先で過ごすよう案内されることもあります。事前に業者へ確認しておくと安心です。

Q. 使われる薬剤は人体に安全ですか?

A. かつて使われていたクロルピリホスは、シックハウス症候群との関連から建築基準法で使用が禁止されています。現在主流の薬剤は安全性に配慮した成分が使われる傾向にありますが、においや揮発性はゼロではないため、換気の目安などは業者の案内に従うことをおすすめします。

Q. 作業後、どのくらい換気すればいいですか?

A. 使用する薬剤や工法によって目安は異なるため、業者からの案内に従うのが基本です。窓を開けてこまめに換気することで、室内に残ったにおいを外に逃がしやすくなります。

Q. ペットがいても駆除は依頼できますか?

A. 依頼できるケースが多いですが、作業中はペットを別室に移動させる、処理した床にしばらく触れさせないなどの配慮が必要です。事前にペットがいることを伝え、注意点を確認しておくと安心です。

まとめ

シロアリ駆除の「消毒」は、正式には薬剤による防除・防蟻処理を指します。過去に使われていた成分が建築基準法で禁止されるなど、室内の化学物質には国のルールが存在する一方で、現在も薬剤である以上、換気や体調面への配慮は必要です。使用薬剤・作業範囲・換気の目安を事前に確認したうえで、複数の専門業者を比較して信頼できる依頼先を選びましょう。

害虫駆除業者を比較する

※対応エリア・料金・保証内容をまとめて確認できます

本記事は、国土交通省・三重県・北海道が公表している資料をもとに作成しています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次