網戸や窓のサッシにとまっているカメムシを見つけたとき、うっかり手で払ったり潰したりすると、あの独特の強い臭いが部屋中に広がってしまいます。カメムシの駆除は「潰さない」ことが大前提で、捕獲・薬剤・忌避処理を状況に応じて使い分けるのがポイントです。この記事では、カメムシを見つけたときの具体的な駆除方法から、放置した場合のリスク、殺虫剤を使う際の安全な注意点、自力対応の流れまでをまとめて解説します。
- カメムシの駆除は「潰さずに捕獲する」「殺虫スプレーを使う」「忌避処理をする」の3方向から
- 刺激すると臭いを出すため、叩いたり潰したりせず優しく対処することが重要
- 殺虫剤は乳幼児・高齢者・ペットがいる環境での使用に特に注意が必要
- 秋の10〜11月は越冬場所を求めて家屋への侵入が増える時期
カメムシの駆除の方法

| 方法 | 具体的な内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| 紙やテープで捕獲する | 潰さずにそっと容器へ誘導する | 臭いを出さずに駆除できる |
| 殺虫スプレーを使う | ピレスロイド系のスプレーを直接噴射 | 即効性があり数が多いときに有効 |
| 忌避剤として活用する | 窓・換気扇まわりにあらかじめ塗布・散布 | 近づかせない予防的な使い方ができる |
カメムシの駆除は、「潰さずに捕獲する」「殺虫スプレーを使う」「忌避剤として活用する」という3つの方法を、見つけた状況に応じて使い分けるのが基本です。それぞれのやり方を詳しく見ていきましょう。
潰さずに紙やテープで捕獲して駆除する方法
薬剤を使いたくない場合や、洗濯物・室内に1〜2匹だけとまっている場合は、ティッシュや紙、粘着テープでそっと覆うように捕まえるのが基本です。ペットボトルなどの空き容器を下から近づけて中に落とし、フタを閉めて屋外に逃がす、または処分する方法も広く行われています。叩く・つまむ・振り払うといった刺激を与える動作は避けることが、臭いを出させないための最大のポイントです。
殺虫スプレーで駆除する方法
数が多い場合や、手の届きにくい高い場所にいる場合は、ピレスロイド系の殺虫剤を直接噴射する方法が効果的です。カメムシに直接スプレーを当てると、動きが鈍くなり比較的短時間で駆除できます。網戸に止まっている場合は、外側から沸騰したお湯をかける方法も知られていますが、網戸や窓枠の素材によっては変形のおそれがあるため、素材を確認したうえで行ってください。
忌避剤として殺虫剤を活用する方法
すでに侵入した個体を駆除するだけでなく、窓のサッシや換気扇まわり、玄関まわりに殺虫剤をあらかじめ塗布・散布しておくと、忌避剤としても機能するとされています。侵入が集中する秋の時期は、駆除と同時にこうした予防的な使い方を組み合わせておくと、被害を最小限に抑えやすくなります。
編集部「見つけるたびに叩いて臭いに悩まされる」という相談が多いのですが、まずは捕獲を試してみて、数が多いときだけスプレーに切り替えるのがおすすめです。まずは実際の駆除作業の様子を見てみましょう。


これは、窓のサッシにとまったカメムシに殺虫スプレーを噴射しながら、周辺の隙間にも忌避剤を塗布している場面です。目の前の個体を駆除するだけでなく、侵入経路になりやすい場所にも合わせて処理することで、再侵入を防ぎやすくなります。



カメムシ駆除でよくある失敗が、殺虫剤を至近距離から大量に噴射してしまうことです。噴射直後に暴れて臭いを出すこともあるため、少し離れた位置から噴射し、動きが鈍くなってから処理するとよいでしょう。
駆除方法が分かったところで、放置した場合の被害と臭いのリスクを見ていきましょう。
放置するとどうなる?被害と臭いのリスク
カメムシは日本国内に約1,400種類生息しているとされ、秋の10〜11月になると越冬場所を求めて家屋内への侵入が増える傾向があります。駆除せずに放置すると、洗濯物や室内のカーテンなどに付着し、強力な悪臭を放つ分泌液で汚れや臭いがついてしまうことがあります。1匹だけなら対処しやすくても、越冬のために複数匹が同じ場所に集まってくることもあるため、早めの対応が被害の広がりを防ぐポイントです。
秋の10月から11月にかけて、越冬場所を求めて家屋内に侵入する傾向があります。強力な悪臭を放つ分泌液を出すことで知られ、洗濯物に付着すると汚れや臭いをつけるため、不快害虫と呼ばれる要因となっています。
堺市「カメムシ」



越冬シーズンは1匹見つけたら終わりではなく、同じ場所に次々と集まってくることがあります。早めに駆除と侵入経路対策をセットで行っておくと安心です。
臭いそのものに強い毒性はないとされていますが、衣類やカーテンに一度染みついた臭いは洗濯だけでは落ちにくいことがあり、生活面での不快感が長引きやすいのがカメムシ被害の特徴です。見つけた時点でできるだけ早く、刺激を与えない方法で駆除することが、被害を最小限に抑える近道になります。
殺虫剤を使うときの注意点(安全な使い方)
殺虫スプレーでカメムシを駆除する際は、乳幼児・高齢者・妊婦・ペットがいる環境での使用に特に注意が必要です。厚生労働省の家庭用不快害虫用殺虫剤に関する留意事項では、エアゾール剤について「狭い空間での使用を避け、高温・火気の近くでの使用は厳禁」とされており、使用後の廃棄時にはガス抜きキャップを使うことも呼びかけられています。
東京都保健医療局の呼びかけでも、「口や眼への接触、皮膚への付着、粒剤やガスの吸入を防ぐこと」が重要とされ、殺虫剤をコップやジュースのビンなど飲食用の容器に移し替えないことが呼びかけられています。使用場所・対象害虫・使用量の目安を製品パッケージで確認してから使うことが、安全に駆除を進めるための基本です。わからないことがあれば、薬剤師など専門家に相談するのもひとつの方法です。
自力で駆除する場合の流れ・方法
ここで紹介する流れは、室内や洗濯物で見つけたカメムシが数匹程度にとどまっている場合を想定した参考情報です。大量に発生している、駆除しても次々と侵入してくるといった場合は、次の章で紹介する業者への相談を優先してください。
叩いたりつまんだりすると強い臭いを発生させてしまうため、刺激を与えない方法で対処することが重要です。以下はあくまで参考情報としての手順です。
- 1〜2匹程度なら、紙やテープで潰さずに捕獲を試みる
- 数が多い場合は、離れた位置からピレスロイド系の殺虫スプレーを噴射する
- 動きが鈍くなったら、ティッシュなどでまとめて処分する
- 窓のサッシや換気扇まわりに忌避剤を塗布し、再侵入を予防する
- 殺虫剤の使用中・使用後は十分に換気し、飲食物や食器に付着していないか確認する
乳幼児や高齢者、ペットがいて薬剤の使用に不安がある、大量に発生していて自分では対処しきれないといった場合は、無理をせず早めに業者へ相談することをおすすめします。



自力での駆除はあくまで少数のカメムシに対する応急処置です。秋の侵入シーズンに何匹も繰り返し出てくる場合は、侵入経路そのものに問題がある可能性が高いため、無理をしないでください。
自分での対策が難しい・改善しない場合は業者へ


捕獲やスプレーでの駆除を試しても被害が収まらない場合、目視では気づきにくい隙間や外壁のひび割れなどが侵入経路になっている可能性があります。自分で対応できる範囲には限界があるため、改善が見られない場合は早めに専門業者への相談を検討しましょう。
- 捕獲やスプレーを試しても、繰り返し発生する
- 侵入経路が特定できない
- 乳幼児・高齢者・ペットがいて薬剤の使用に不安がある
- 大量発生していて、自力での対応が追いつかない
専門業者に依頼すると、侵入経路の調査から安全な薬剤処理、忌避剤の施工、再発防止のアドバイスまで一貫して対応してもらえます。費用や作業内容は業者によって差があるため、1社だけで即決せず、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
よくある質問
Q. カメムシを駆除するとき、一番やってはいけないことは何ですか?
A. 手で叩いたり、つまんで潰したりすることです。刺激を受けると強い臭いを出すため、紙やテープで優しく捕獲するか、離れた位置からスプレーを使うことをおすすめします。
Q. 殺虫スプレーはどの成分を選べばいいですか?
A. ピレスロイド系の成分を含む製品が広く使われています。製品パッケージに記載された対象害虫・使用場所・使用量の目安を確認し、迷う場合は薬剤師などの専門家に相談してください。
Q. 乳幼児やペットがいる家でも殺虫剤を使えますか?
A. 使用は可能ですが、乳幼児・高齢者・ペットがいる環境では特に慎重な使用が求められています。使用中・使用後の換気を徹底し、飲食物や食器に付着しないよう注意してください。不安な場合は業者への相談も検討しましょう。
Q. 駆除したあと、なぜまたすぐに出てくるのですか?
A. 目に見える個体を駆除できても、侵入経路そのものがふさがれていないと、次々と新しい個体が入ってきます。窓や換気扇まわりの隙間対策・忌避剤の併用と合わせて行うことをおすすめします。
カメムシの駆除は「潰さずに捕獲する」「殺虫スプレーを使う」「忌避剤として活用する」を状況に応じて使い分け、叩いたり潰したりして刺激を与えないことが最大のポイントです。殺虫剤を使う際は、乳幼児・高齢者・ペットへの配慮や換気など安全面にも注意しましょう。駆除しても繰り返し発生する、大量発生していて対処しきれないといった場合は、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。










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